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 社団法人 国土緑化推進機構  平成18年度   「創造的森林づくり推進事業」

地元里山所有者のネットワーク化で
「原風景」を守り育てる

目次

  1. 地域の抱える課題
  2. 具体的な事業課題
  3. 事業の目的
  4. 事業のスケジュール
  5. 事業報告書
  6. 参考資料

※ 赤目の里山の土地所有者の皆さんへ


地域の抱える課題

 名張市南部丘陵地通称「赤目の森」の周辺の里山でも、エネルギー転換による生活様式の変化に伴い「生活にかかわった自然」に人の手が加わらなくなって、身近な自然や里山と言われる自然が荒廃している。赤松の立ち枯れや陽のあたらなくなった場所などは人を寄せ付けない状況となり、落葉の森から照葉の森への遷移が確実に進み、原風景そのものが、危機に瀕している。このような状況の中で、多くの人たちと一緒になって、里山の保全を進めなければならない。
 このような状況で、一番の頼みは何と言っても「地権者」のみなさんの自主的な取組みが必要となっているが、地権者さんたちが置かれている状況と伊賀地方の「緑」「森林」との関係を調べてみると本当に「里山を守り豊かにするため」の課題が見えてくる。     
以下は、行政がまとめた貴重な資料がある。

伊賀地方の森林面積、4万1701ヘクタール 地域の60.6% そのうちの国有林は3.3%
 この森林の所有者数は、2万8558人
 所有面積は、  1ha未満 73.6% 2万1010人
           5ha以下 21.6%   6181人
          10ha以下  2.8%    799人
          50ha以下  1.8%    519人
          50ha以上  0.2%     49人
     10ha未満の所有者が全体の98%を占めている。
     全体の58%弱が杉とヒノキの人工林である。
     森林組合の加入について
           組合員数  4051人 所有者の14.2%
           その組合員の所有面積は、55.8%となっている。
     つまり、少なく見積もっても、身近な緑の半分は、公的機関からも森林組合からも積極的な施策や情報の提供が行われておらず、林業行政から放置されている。里山雑木林の面積が43%であり、丁度組合非加盟者の面積の合計と一致する。
             「伊賀流域森林・林業の概要」1997年3月 「里山の伝道師」より抜粋

 森林の保全管理や森林の公益性を重視して環境保全をいくら、啓発活動を展開しても、具体的に地権者が、このような状況にあるということを見逃してはならない。本当に大切にしなければならないのは、地権者さんであり、彼らの置かれた状況を幾らかでも緩和するような取組みを行うことが、とても重要な課題なのではないかということである。

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具体的な事業課題

 このような行政からも、組合からも阻害されている「地権者」の置かれている状況と、自分が持っている森林に対する思いを正確に把握することが、重要な課題だということが明らかになった。一人ひとりの地権者さんの持っている森林は、人々へ自然の有益性を発揮する公益を実現する資産である。逆にいえば個人の持ち物だが、公益性の高いものであるということがいえる。このような森林所有者の置かれた立場や思いを「アンケート」という手法で把握して、その人たちへ何ができるのかということを描き出すことがとても重要な課題であるということがいえる。

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事業の目的

 このようなアンケートで得られた貴重な資料を使って、個々の森林所有者に対する働きかけの内容を明らかにする目的だけでなく、この資料を利用して、行政や森林組合などと新しい協働事業の提案も、この事業の目的としていきたい。
 行政によって作られてきている「森林・林業の概要」版なるものは、本来このような取組みを行うための資料でなければならない。行政事業とは、そのようなものでなければならないと考える。したがって、行政作成の資料から、NPOが新しい行政の政策提案をしていくということの緒にしていくということも、大きな観点からはいえるかもしれない。

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事業のスケジュール

4月  土地所有者の情報収集

6月  アンケートの内容の検討

7月  土地所有者の情報収集と実際の宛名 名義の確認
    15−16日 国土緑化推進機構 研修(ヒヤリングなど)

8月  23日 本事業の採択が決定

9月  地図に土地所有者の情報をまとめる
     9月2日土曜日 第1回検討会議開催
     9月9日土曜日 第2回検討会議開催
     9月18日日曜日 第1回専門家会議開催
     9月28日水曜日 第3回検討会議開催

    アンケートの内容の再検討

10月  アンケートの実施  回収  情報集約  データ処理
     10月18日水曜日 第4回検討会議開催
     10月22日日曜日 第2回専門家会議開催
     10月29日日曜日 アンケート作成打ち合わせ

11月  アンケート集約 パソコンソフト作成
      情報の分析 検討  一般化
     11月12日日曜日 アンケート集約 情報処理ソフト作成打ち合わせ
     11月19日日曜日 第5回検討会議開催
     11月26日日曜日 アンケート集約 情報処理ソフト作成打ち合わせ

12月  具体的なアクションプランの検討
     12月 3日日曜日 第6回検討会議開催
     12月18日月曜日 名張市役所記者クラブで記者会見 23日の広報のため
      アンケート12月18日から20日発送 164件
     12月20日水曜日 検討会議開催 第7回 
     12月22日金曜日 東京で専門家会議開催 第3回  
                 東京関係の青年が事業協力
     12月23日土曜日 午後1時より エコリゾート赤目の森にて
                 事業説明会 開催

1月   具体的な相談業務の実施  地域の中での土地所有者のグループ化
     1月10日水曜日 検討会議開催 第8回
     1月10日水曜日 アンケート回収 締切日
      アンケート回収分 パソコン入力
     1月21日日曜日 専門家会議 第4回 
     1月24日水曜日 検討会議開催 第9回

2月   アンケート集約報告書 作成  発送  報告会開催
      2月7日水曜日 検討会議開催 第10回
     12日〜18日 アンケート報告書発送  450部 土地所有者・県・市・森林関係者
      地元土地所有者からの電話に対応
     2月25日 アンケート集約報告会  エコリゾート赤目の森会議室

3月   学習会 共同作業日  技術指導日などの設定と参加者募集と定型化
      PTA 児童生徒などと一緒の作業日

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事業報告書

「地元里山所有者のネットワーク化で『原風景』を守り育てる」
事業報告書(PDF形式 687KB)

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参考資料


 

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