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原風景を育む小学校の授業
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1998年から地元の小学校の環境教育のフィールドとして学校教育の一環として年4回、季節を変えて地元小学校の4年生が訪れるようになりました。

はじめは、こども達も先生も行ったこともない里山にお弁当を持ってきて、一日過ごす事に戸惑い、ぎこちなさを感じますが、2回、3回と訪れるうちに子ども達は、トンボ池に足を入れミズカマキリやゲンゴロウ、水生昆虫を捕まえて目をキラキラさせて一日、遊んで帰っていきます。

これが、授業になるのだろうか? と先生は不安に思いますが、非常勤講師の山オヤジこと伊井野雄二さんは、先生と4月に取り決めを交わします。

1.「教えない・指示しない・構えない」三ない授業。
2.原風景作りの授業。
3.「萌芽更新」を授業の中で時期をみて教える。
4.「自分の1本の木」の設定と季節を変えて絵を描く。
5.「山の手入れ」(シイタケの植菌)などの作業。
6.国際ワークキャンプの青年達との交流


同じ場所でも季節が違うと景色が変化し、五感を通して、風の匂いの違いや、森や林の様子、生物の多様性を肌で感じることができるようになります。

今、こんな体験を家庭や学校内だけでは、体験できない時代になってきています。

様々な生き物や豊かな自然環境に身を置き、「みんな見てごらん。池の中や周りには色んな違う生き物がいてそして、ここの環境が成り立っている。君たちのクラスにもスポーツのできる人や字の上手な人勉強が出来る人や優しい人、色んな個性の違う人がいて当たり前なんだよ。」と山オヤジは、子どもたちに優しく語りかける。自分は何者であり、何をなすべきかという個人の心の中に自我が芽生え始め、自分自身を形成していく大切な時期に、こども達の生まれ故郷となるこの地域で行われる授業は、ただの環境教育ではない。人間にとって最も大切な人間形成の時期を逃さず、きちんと伝えていくこころの授業ともいえる。校長先生が「ここ数年、うちの小学校では登校拒否がありません。」とおっしゃった。 多感な高学年になる前に、赤目の森で行われた授業は、みんな違っていても認め合い、そこから自分の周りの関係や世界を広げていっているのかもしれない。
そんな授業が、もう10年以上継続して行われ、現在も続いている。

<この取り組みを執筆して>
2000年 (財)2001年日本委員会 懸賞論文 テーマ「こころの時代」
最優秀賞受賞  伊井野雄二




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